ポイントと会員を連携した、ハピタス会員限定版オタメシサイトの新規立ち上げ
—— はじめに、今回「Hapitas Outlet(ハピタスアウトレット)」を立ち上げられた経緯について、お伺いできますでしょうか。
藤井様:今回の「Hapitas Outlet」は、当社のオタメシ事業の新規プロジェクトとして計画された企画でした。「オタメシ」は、メーカー様の抱える滞留在庫を、メーカー側にも消費者側にもメリットのある形で再流通させることを目的として立ち上げたECサイトです。
ユーザーはお得に様々なメーカーのワケあり商品を購入でき、売上金の一部を任意の社会活動団体に寄付することができます。売上金の一部を寄付に回すことで、商品のブランド価値を毀損させることなく、社会貢献と絡めた在庫の再流通を可能にしています。
こうしたコンセプトにメーカー様もご賛同いただき、「オタメシ」は商品のラインナップを充実させることができるようになり、活動にご参加いただける消費者様の輪もさらに広げていきたいと思っていました。
一方「ハピタス」も、登録されている300万人近い会員様が貯めたポイントを利用できる場を、充実させていきたいと思われていたようです。
そんな時に、元々知り合いであった、当社の代表とオズビジョン社の代表で話し合いを持つ機会があり、両者の協業が互いの事業に資することが分かり、本事業「Hapitas Outlet」を進める流れになりました。
当社としては、「ハピタス」を利用する300万人近いユーザーにアプローチできるということがメリットでしたが、オズビジョン社側としても、会員様が「ハピタス」を通して貯めたポイントを利用する場として、サスティナブルな機能を持つ「オタメシ」は相性が良く、また二段階認証を必要とする会員限定サイトにすることで、商品のブランド価値を傷つけない販売が可能になります。
そういった点から、両社にとって新たな価値を見出す新サービスとして、「Hapitas Outlet(ハピタスアウトレット)」を立ち上げたという経緯になります。
—— なるほど。”オトク”に”社会貢献ができる”「オタメシ」と、300万人近いユーザーを誇る「ハピタス」のリソースが共に活きる事業だったのですね!
ASPでは実現できない、外部連携機能をEC-CUBEでカスタマイズ
—— 今回ハピタスアウトレットでEC-CUBEを採用された理由について、お伺いできますでしょうか。
藤井様:「オタメシ」の本体サイトはSaaS型のASPカートを利用していたのですが、今回の「ハピタスアウトレット」では①ポイント連携、②会員連携などの外部連携の他、③クローズドサイト化などの要件もあり、どこのASPでも実現することが難しいことが分かりました。そこで自社でフルスクラッチ開発するか、パッケージを利用するかなどを様々検討していました。
EC-CUBEに決めた理由の一番は、Diezonさんから「EC-CUBEであれば、決済機能などECの一般的な機能が無料で利用できるのと、フルカスタマイズも可能なので、そこをあえてスクラッチで作るのはもったいないのでは」とご提案をいただいた内容に納得したからです。その他にも、当社のネットショップ在庫管理システム「TATEMPO GUIDE(タテンポガイド)」との連携実績がある点や、より短い構築期間でリリースできることからも、EC-CUBEを採用することが良いと判断しました。
井上様:システムとしても、EC-CUBE4系の管理画面は、他社モールシステムなどに比べて直感性に優れており、使いやすいなという印象がありました。そういった面でもEC-CUBEが良いと思いました。
—— 確かに要件を考えると、カスタマイズは必須になるので、ASPは利用できないですよね。 今回最終的に当社にご依頼いただくことになった決め手を教えていただけますでしょうか。
藤井様:御社にお願いすることにした決め手は開発体制の柔軟性です。当社はエンジニアも抱えているため、EC-CUBEを自社で開発することもできました。しかし、ちょうど開発リソースが足りない時期で、かつ初めて触れるシステムだったこともあり、ノウハウのある外部にお願いしなければなりませんでした。 ただ、 フロントのデザインなど、自社リソースを利用できる部分は自社でやりたいというという意向もあり、柔軟な開発体制を組んで頂けるDiezonさんに決めました。
—— Diezonと御社との出会いは、他のプロジェクトがきっかけだったと伺っています。藤井様から見て弊社の第一印象はどのようなものだったのでしょうか。
藤井様:私は、社内の者から「良いベンダーさんいるよ!」とDiezonさんを紹介してもらい、お会いしたのが最初なのです。実際にお会いして、いろいろご相談しましたが、どんな質問にも的確な回答が返ってくる会社だという印象があります。とても安心感のある開発会社だと感じたことをよく覚えています。
井上様:少し特殊ではあるのですが、今回のプロジェクトは大規模なコンペで開発会社様を選考しておらず、社内でのDiezonさんへの信頼が高かったこともあり、ほぼ一択で決まった印象があります!
—— そうだったのですね!以前からの繋がりの中でDiezonをご採用いただき、とても嬉しいです。
関係者の多い大規模プロジェクトでも、ツールとドキュメントを上手く使ったロスの少ないプロジェクトだった
—— 今回のECサイト構築では、デザインは御社でご制作いただき、組込・構築は当社という切り分けでの開発となりましたが、振り返ってみていかがでしょうか。
井上様:要件定義でのデザイン決定などに時間がかかったこともあり、開発が終盤にさしかかるにつれお互いにタイトなスケジュールになっていったと感じております。リリース前には、デザインの詰めや細かい修正もあり、毎日のやり取りはなかなかボリューミーでした。
しかし、情報の共有方法を予め整備していたこともあり、プロジェクト進行はとてもスムーズだったと感じています。私自身、今回のプロジェクトのように大きなサイト開発に携わることが初めてで、社内外の多くの担当者との調整に追われていたのですが、ドキュメントや議事録などもすべてBacklogで一元管理されていたので、膨大な量のドキュメントでも見失うことがなく、途中から参加したチームメンバーへの共有もとてもスムーズに行えました。
仕様書や議事録などドキュメントの確認はそれなりに大変でしたが、ドキュメントが整理されていたことで、後から認識の齟齬に気付くようなこともありませんでした。プロジェクトに関わる先輩が「こんなに難なく進むプロジェクトは珍しい」と言っていたのを耳にしましたが、ディレクターとして初めての案件をしっかり完了できてよかったです(笑)。
オタメシは今後も様々なサービスと連携したOEMサイト展開を予定
—— 我々もいろいろな案件に関わらせていただきますが、お互いにドキュメントを整理するように心がけられると、結果スムーズにリリースを迎えられることが多いと感じています。ご協力、大変助かりました。ありがとうございます。
最後に、今後のハピタスアウトレットとオタメシ事業の展望について、お聞かせいただけますでしょうか。
藤井様:ハピタスアウトレットがリリースされて1か月が経ちました*が、ユーザー様からの反響も大きく、大変滑り出しは好調だと感じています。今後は、さらにハピタスのユーザー様の認知度を高め、ユーザー様にご満足いただけるサービスとなるように、改善していければと思っております。
またオタメシ事業としましては、今回のハピタスアウトレット以外にも、東京ガスさんと組んで「「juni juni sponsored by TOKYO GAS(ジュニジュニ)」というサイトを立ち上げておりまして、引き続きOEMサイトの展開に力を入れていきたいと思っております。「オタメシ」は、会員サイトやポイント利用といった部分との相性が良いサービスですので、幅広い企業様と協業しながら、より多くの方々に”オトク”で”エコ”な商品・サービスをお届けし、社会貢献の一助を担えればと思います。
取材当時
—— 「オタメシ」は”オトク”な商品が充実しており、私もいつも楽しく拝見しております。しかもそれが食品廃棄の問題などの社会課題の改善にもつながるのは気持ちが良いです。今後の「オタメシ」「Hapitas Outlet」の発展を、とても楽しみにしています! 藤井様、井上様、今回はインタビューへのご協力ありがとうございました。
Hapitas Outlet(ハピタスアウトレット)
https://hapitas-outlet.jp/
(アクセス時にハピタス会員ログインが必要です)
株式会社オズビジョンが運営する「ハピタス」のユーザー様が利用できるクローズドサイトです。
オトクな商品をハピタスポイントで購入できるうえ、商品を購入するとポイントが貯まります。