長年使ったEC-CUBEをREGOLITH MALLへ、
サイトリニューアルを決意
—— 今回どういった背景から、ECサイトのフルリニューアルをご検討されたのでしょうか。
加藤様:今回のECサイトリニューアルの一番の目的は、生産性と業務効率の向上です。
元々弊社は15年以上前に、マジックのプレーヤーでコレクターだった私が一人で立ち上げた会社です。 リニューアル前のサイトはEC-CUBEで5年以上前に構築したものになりますが、デザインは古くなり、 機能面でも店舗拡大に伴う業務の変化に追いつけないサイトになっておりました。
サイトのリニューアルを決断したのは、今後10年を見据えた際に、システムの継続的な拡張や改良を前提とした基盤システムを構築したいと思ったからです。
もちろん、継続的にお客様にも使いやすいサイトにしていきたいと思っておりますが、今回のリニューアルに当たっては、業務面でも最適化を図ることを意識しました。 業務が効率化されれば、例えばお客様からお預かりした商品の査定時間が短縮されるなど、サービス全体の向上にもつながると考えています。
—— お客様の使い勝手を改善するだけではなく、オペレーション改善や生産性向上を通じた、サービス全体の向上が目的となるリニューアルだったのですね。
加藤様:はい、「トレーディングカード」かつ「古物」という商材を扱う上では、一般的なECシステムでは対応できない部分が少なくありません。 販売面、買取面、業務面のすべてを改善していけるシステムを作りたいと考えました。
重要視したのは構築後も見据えた対応力と、
システムのプロとして信頼できるかどうか
—— 今回のベンダー選定において、重要視された部分をお伺いできますでしょうか。
加藤様:ベンダーさんを探し始めた当初は、今後の長いお付きを見越して、大手の一部上場企業さんにお願いしたいと思っていました。
前のサイトを作ってくださった地元の会社は、お世話になった担当者が辞めてしまい、コミュニケーションが難しい関係になってしまったので、 今回の会社さんには保守や追加開発においても、長く信頼してお付き合いできることを求めていました。
しかし大手さん数社にお見積りをお願いしたところ、お見積りをいただくまでに数週間~1か月以上かかり、スピード感や今後の対応にも不安を感じました。 また、大きな組織だと部門ごとに異なる役割を担っており、システムやデザイン、マーケティングなど相談事項によって別の担当部署を案内されるため、運用開始後のサポートにも不安を感じました。
—— なるほど、当社にご連絡いただいたのはこの後のことですね。
加藤様:はい、大手以外のシステム会社さんを探し始めた中で御社にたどり着きました。 当時は、プロジェクトの進行の遅れに焦りを感じていたこともあり、Diezonさんにはお電話で急いでほしい旨を伝えました。 すると、即日でTV会議の打合せをしてくださり、詳細なお見積もとても迅速にいただくことができました。
—— ご採用頂いた決め手は、どういったことだったのでしょうか。
加藤様:御社にお願いすることにした決め手は、小回りの利く対応力と、何でも相談したいと思える信頼感を持てたことです。
Diezonさんの対応は、最初から当社の要望をくみ取ってくださった上でのレスポンスだったので、初めてお会いした時からとても安心感があり“話しやすい”会社という印象がありました。 今後の事業展開や業務改善の話をする中でも、ECサイトの機能としてどうやって実現するか、論理的かつ的確に答えを頂けたことも、プロとして信頼できると感じました。
また、ただシステムを構築するだけでなく、事業全体を見渡した専任担当者の方に細やかなサポート体制を組んで頂けた点で、 大手や他の中小システム会社さんとは違うなと感じ、御社にお願いしたいと思いました。
結果的に、補助金の申請やバックオフィス関連の相談にもご対応いただけたことで、大変助かりました。
汎用性のあるモールパッケージが、今後の事業展開にマッチし採用
—— 今回、ご相談頂いた時点では単店舗のシステムの構築をご検討されていたと記憶しておりますが、 最終的に当社REGOLITHのモール型ECシステムをご採用頂いた理由についてお伺いできますでしょうか。
加藤様:ECサイトのリニューアルの後の展望として、複数のカードタイトルの取り扱いを視野に入れていたためです。
トレーディングカードは、カード種によって対象年齢が異なるため、カード種毎にサイトを構築することが一般的です。 一方、カードプレイヤーは年齢を重ねるにつれてゲーム性や嗜好が変わり、別のカードゲームに転向するということも珍しくないため、 一つの会員アカウントで、どのカードタイトルの商品も購入できれば、送客効果も期待できます。
そのため、最初からモールタイプは考慮していましたが、サイトリニューアルとタイトルの拡充を同時に行うことは、現場スタッフの負担も大きくなるため、 まずは単店舗のサイトを構築し、後からモール化のカスタマイズをしたいと思っていました。
しかしREGOLITHのモール型ECシステムのご説明を伺う中で、
①一店舗でオープンした後に管理画面から簡単に追加タイトル用のサイトを作れること
②追加するサイト数に制限が無いこと
③会員と受注データが統合されておりユーザーが各カードを一緒に購入できること
が分かり、最初からモール型のシステムを採用することに決めました。
コスト面でも、通常のECサイトをカスタマイズして、後からモール化する場合と、 最初からモールシステムパッケージをカスタマイズする場合を比較すると、後者の方が格段に安く、そして早くできると分かりました。
商材と現場オペレーションに合わせた機能で生産性の飛躍的向上を実感
—— 今回のリプレイスの大きな目的として、業務改善を伴う生産性向上を目指されていたかと思います。現在導入から3カ月ほど経ち、新サイトのご使用感はいかがでしょうか。
廣田様:現場としては、旧システムに比べて今のサイトは圧倒的に業務効率性が向上したと感じています。
当方からの要求に対して、画面のイメージを作成いただきながら機能のご提案をいただいたので、納品されたシステムもイメージに相違がありませんでした。 新システム導入に伴い、業務フローを整理した部分もありましたが、事前のイメージと納品されたシステムが合致していることで、システムの導入もスムーズに行えました。
—— 御社独自のカスタマイズ機能を多く開発させていただきましたが、特にお役に立っている機能についてお伺いできますか。
廣田様:定~お客様の買取承認、在庫反映までの手順がシステム化された買取機能と、問い合わせ管理の機能は、中でも大きな業務改善に繋がったと感じています。
これまでは、買取業務の査定から在庫反映までエクセルを用いた手作業で行っていました。
しかし今は、管理画面での査定後お客様へ自動でメールが送られ、マイページから簡単に査定価格を確認し買取承認・非承認が選択できるようになっています。
その後の在庫反映も、管理画面のボタン一つで済むので、以前は1件の買取処理に20分以上かかっていたのが、1、2分で完了できるようになりました。 これだけで、一日3時間以上の時間を別の業務に充てることができます。
また問い合わせ機能は、問い合わせの内容や対応状況が一元管理できるようになっています。
これまではスタッフ各々が個別にメールで対応していたのですが、システムで一元管理できるようになったことで、 対応漏れや対応遅延などを防げるようになり、お店としての信頼獲得にも繋げていける機能だと思います。
問い合わせ管理機能の管理画面。
—— お喜びいただけているようで、当社としても大変嬉しいお言葉です。最後に、御社と新サイトの展望をお伺いできますでしょうか。
加藤様:新サイトはご利用いただくお客様の満足度を高めると共に、業務効率性の観点でも大きな改善を実感できるサイトだと思っています。 結果はお客様からの評価という形で、この先見えてくると思いますが、より多くの方に使っていただけるサイトにできるよう引き続き努力していきたいと思っています。
そしてさらに進んだことを言うと、100年後、200年後にMtGという商材が色濃く残る世界を創れるように、引き続き当店も私個人も邁進していきたいと思います。
その道のりを行く中で、Diezonさんには今後末永くシステムのプロとして頼れる存在であってほしいと期待しています。
取材当時の情報です。
—— 受注と買取という双方向にやり取りの発生する業務を想定しながら独自開発した機能も多く、当社としても大変に開発する楽しさがあるサイトだった印象があります。
御社、そしてMtGが更なる発展を遂げる未来のために、我々も微力ながらお力添えさせて頂ければと思っております。加藤様、廣田様、今回はインタビューへのご協力ありがとうございました!
https://cardshop-serra.com/mtg
確かな査定眼をもった、日本最大級の老舗トレーディングカードショップ。
静岡県沼津市に実店舗を構える。(JR沼津駅 徒歩5分)